コラム
2026年1月29日
選挙前の悩み
選挙ですね。毎度毎度、選挙になると急に庶民派アピールしたり、これまでやってこなかったことを急に「やります!信じてください!」などと言いだす政治家の皆さんを冷ややかに見ながら、こちらはこちらで毎度毎度どこに投票するかに頭を悩ませます。
入れたいところがない。なんてったって入れたいところがないのです。選挙の都度争点とかあるのは分かってますが(そしてその争点、何度選挙やっても毎回争点になるの何でなんだよ解決してないってことやんけ)、それ以前に、やはり基本的に「この政党は女性を差別しない」と感じる政党に投票したいわけです。それがない。女性差別していない政党なんて、ない。はっきり言ってない。だから悩むのです。
ここ数年は「ジェンダー平等」なるものを掲げる党もありますけども、何度か言ってますが私は「ジェンダー平等」なんていう言葉が嫌いです。なぜ「男女平等」「女性差別撤廃」と言えない?ジェンダーなんていうカタカナ使えばなんとなく受け入れられるように思うのだろうか。そもそもなんですけど、ジェンダーって「性別」って意味に用いられやすいですが、そうでなくて、「社会的にその性別にあてがわれている役割」のことですよ。男らしさとか女らしさとか、「男性(女性)はこうあるべき」とか、そういうことです。だからそもそも「ジェンダー平等」なんていう言葉はあり得ない。ジェンダーは平等にするものではなく、撤廃するものです。そんで女性差別が温存している状態でそれやったところで、なるのは「男もしんどいんだからケアしろ」と、女性らしさなるものはそのまま、男性らしさのまだかろうじて社会的に役に立っていた部分だけが放棄されるというだけなので、意味がない。
というわけで、私は毎回毎回、片目どころか八割ぐらい目をつむって、消去法で選んだ党に票を入れてきたわけです。しかし全然この世は良くならない。この無力感たるや。白票を投じるのはさすがに無責任と思って毎回頭を悩ませているのに。なんだかなあ。
こんな仕事(カウンセリング)をしていると「今は悩んでる方も多いでしょう」とか言われるけども、そんなの私は嫌だ。悩まないで済むなら悩まない方がいい。でもそれは愚かであれとか考えるなとか、楽しいことだけやろうとか、そういうことではない。国からしたらそういう方が楽、ちょろいでしょうね。そういうんじゃないんだ。高等教育をみんなが受けれて、その上でやりたい仕事につけて、余暇も過ごせるくらい体力的にも金銭的にも余裕があって。女性は売られていなくて、無償労働や感情労働を押しつけられることもなくて。そしたら私らみたいなもんは必要ない。それでええんや。それって先進国ではこんなにも難しいことなんですかね?先進国?日本って先進国でしたっけ?お米も満足に買えないのに?円の価値は半分になったのに?いつまでたっても女性が売られているのに?
それでもまあ仕方ない。冬の早朝に布団から這い出るようなけだるさを持って、また投票に行きますよ。また絶望するかもしれないけど。投票しとけばよかった、と後悔するのも嫌なので。
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