コラム
2024年8月26日
生きてる限り負けないし、生きてれば何度でも勝つチャンスがある
先週末に公開された映画、「ラストマイル」を鑑賞してきました。「アンナチュラル」「MIU404」という素晴らしいドラマ作品を生み出した、野木亜紀子脚本、塚原あゆ子監督、新井順子プロデュースという最高の布陣による映画。公開が発表されてからこの日が楽しみでしかたありませんでした。
この映画の見所として、「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界線、シェアード・ユニバースであることがあげられています。もちろんそのどちらのドラマも大ファンの私は、彼らがまだ生きているんだということに興奮し、また彼らに会えるのだということに心が躍りました。ですが、もしそうでない、全く新しい世界の話だったとしても、私は同様に楽しみにしていたでしょう。それはこの制作陣への信用からです。「アンナチュラル」と「MIU404」は、どちらも、生きることを、声を上げられない、上げられなかった人の声をすくい取ることを、ずっと示してきてくれました。私は僭越ながら、ずっとそのバトンを渡されてきたように思っています。「私は示したよ、あなたはどうする?」とずっと問いかけられていると。今回の映画「ラストマイル」も、そういう映画でした。最後、エンドロールと共に米津玄師の主題歌「がらくた」が流れた時にはもう号泣です。今も思い出して泣きながら書いています。
「アンナチュラル」「MIU404」と同様に、映画「ラストマイル」は、私たちが見過ごしそうになっているけれど、とても関係のある、そんな問題を浮き彫りにしています。この作品は、それを見る人が多ければ多いほど、世界を変える、変える力を持つことができる、そんな映画です。「ラストマイル」を作った、監督、スタッフ、出演者、全ての関係者から、私たちに向けて、とても大きく、重い、でも落としちゃいけない、バトンが差し出されました。それが何なのかは、ぜひ劇場で確認してもらいたいと思います。
さあ、私は、あなたは、どうする?
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