コラム
2025年7月15日
新たな学びはいつもそばにある
梅雨が早々に明けてしまってからは、猛暑と豪雨がかわりばんこに来るような天候にさらされていますが、皆さんお元気でしょうか。最近は中高生も日傘をさして通学していたり、体育の授業や部活が気温が高すぎてできないというようなことも当たり前になってきました。少し気を抜くと命に関わるような天候に適応するために、学校や仕事においても、「体をいたわりながら行う」ということが最優先の事項になりました。本来はそれは当たり前のことなのですが、あらがえないほどの外圧がないと、変化は起きないということなのでしょう。
さて、4月からこっち、NHKのラジオ英会話を楽しく聞いています。それ以前から、取得を目指している資格のために英語を話せることが必要だと感じており、色々と試していたのですが、今はラジオ英会話に落ち着いています。時折聞きそびれてしまうこともあるのですが、そうしたらまた今日から始めればいいという気持ちで、気がつけば3ヶ月続いています。ラジオで英語を勉強するなんて、中学生の時に基礎英語を聞いていた以来です。今はリアルタイムで聞けなくても、スマホアプリで1週間分まとめて聞けたり何度も繰り返して聞けたりと、とても便利になりました。聞き始めて驚いたのは、15分の番組の中で、リスニングもライティングもスピーキングも全て網羅されていること。良く出来てるな~と感嘆しました。また、人の声が聞けるのが意外といいのです。講師の方々とおしゃべりしながら勉強しているような、そんな気持ちになれます。
毎月本屋さんでテキストを買うようになって、ラジオ講座やNHKの講座のテキストってこんなに種類があったのか、ということに気がつきました。英語だけでも、難易度やシチュエーションに合わせてたくさんのテキストがあり、それ以外の言語、料理、園芸、短歌、などなど、幅広い分野に渡っています。それで気がつきました。これは知のインフラなのだと。いつでも誰でも、手を伸ばせば安価に知識を得て、それを深めることができる。NHKはもちろん視聴者の受信料で成り立っていますが、自分の支払っている受信料も、自分を含め誰かの学びを支援しているのだと思えば、ありがたいことだと思います。
学ぶということはいつも誰に対しても開かれていなければいけません。残念ながら環境によって十分に学ぶことができなかったという人や、またはそうでなくても、思い立ったらいつでも学び直すことができるように。本来学ぶことは楽しいことです。役に立つとか立たないとか、お金になるとかならないとかではなく、知的好奇心を満たすことそのものが人生を彩るのです。そのためのインフラを保持すること、また知的好奇心を持てるような生活を保障すること。それが国の仕事であると思います。生活するだけでいっぱいいっぱいになる状態では、学びどころではありません。
誰もが新たな学びに手を伸ばせるような環境を整えることができる、そんな政治を望んでいます。
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