コラム
2024年12月9日
一年を振り返って
今年ももう残すところあと20日ほどになってきて、街がだいぶ気ぜわしくなってきたように思います。お正月や年越しの準備、大掃除、年賀状やお歳暮など、やらなければならないことや考えなければならないことがたくさんあって、常に追い立てられているように感じてしまいます。
ふと今年はどう過ごしていたかななどと手帳を振り返ってみました。今年の初め、私は今年の抱負として「飛躍の年にしたい」と言っていました。これまで家庭のことやコロナ禍があって、オンラインのみの参加にしていたような学会などに、遠方でも自分の足を運んで参加することを自分に許すことにしました。そのおかげで、これまでは画面越しでしか会ったことがなかった方達に初めて直接お会いすることができ、また、学生時代の友人とも再会することができました。また、交流分析をまた改めて勉強しなおしたい、とトレーナーと契約して指導を仰ぐようになったのも今年に入ってからです。気持ちの上だけでなく、物理的にも、自分がとどまっている場所から飛び出したい、そんな思いがありました。この一年を振り返ると、「飛躍」という抱負はけっこう果たせたのではないかと思います。
他にも映画を見たりドラマを見たり音楽を聴いたり漫画を読んだりして、新たな推しもたくさんできました。そして映画を見ては泣き、ドラマを見ては泣き、ライブに行っては泣き。年齢的なことなのか、もうすっかり涙腺が緩くなってしまって、色んなものを見聞きしては涙を流しました。でもそれだけ心に響くものにたくさん触れられたのはとても幸せなことだし、そういったものが層となって私を形作っているのだろうとも思います。
私が大学院を受験することを決めたのが8年前の39才の時。それ以前の自分から考えると、今は想像もつかないような日々だと思います。当時の私は自分が今後何をしていけばいいのか分からず、悶々と過ごしていました。その頃から考えると今の私はとても満たされているような、悩みなどないような、そんな風に感じるかも知れない。でも結局、私がやっていることは以前も今も一緒なのです。目の前の仕事をこなし、食事を作りそれを食べ、人と話し、泣き、笑い、音楽を聴き、本を読む。自分が何を望んでいるのかを考え、その方向に進む。今いる場所がつまらないと思えば、そこから飛び出す。なんだ、結局私はずっと私だったんだ。
一年を振り返り、改めて思います。自分はただずっと自分として過ごしてきて、変わっていないし同時に変わっていっている。それも含めて私なのだと。今年も私は私として楽しく過ごすことができました。来年もその先も、そうであろうと思います。
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