コラム
2024年8月19日
眠れない夜はあなたと一緒に
お盆も過ぎ、朝晩が少しだけ過ごしやすくなってきました。こうやって暑い暑いと言いながら何やかんやと日々を過ごしていく内に、気がつけば秋になっているのでしょうか。
私は最近満を持して(?)何度目かのダイエットに取り組んでいます。50歳を目前にして、日々体の衰えを感じつつも、それに抗うというよりは、この体とゆっくりでもいいからペースを守って少しでも長く走りたいという気持ちで行っています。身体的に色々な理由があって、あまり激しい運動や体にぐっと力を入れて行うような運動が難しいので、色々なものを試しながら、これならできる、というものを組み合わせて運動しています。
運動している間はあまり色々なことを考えずに済みます。自分の体が伸びるのを感じたり、体を動かす回数を数えたりしていると気がつけば時間が過ぎ、適度な疲労感とともに、朝は目が覚め、夜はすんなりと眠りに誘われます。おかげで最近は夜ベッドに入っても数分も持たず寝ているように思います。
以前「とにかく寝て欲しい」旨をこのコラムでも書いたかと思いますが、夜眠れない、という人も多いかと思います。夜目をつむると、その時の心配事や不安が頭をもたげ、色々な考えが頭の中に渦巻いてしまう。これはある意味であるあるというか、夜というのはそういうものです。きっとかつて私たちの祖先は、夜こそ色々なことを考えて不安を感じることで備えていないと、命の危機に瀕することもあったのでしょう。だから夜に不安になるのはあなたがおかしいとかではありません。夜は暗くて静かで、夜中の2時頃なんて、こんなに眠れないのにまだ当分夜が明けない、ずっと夜なんじゃないか、と感じるくらいです。
それに対して、これをすれば寝られるようになる!という答えは一つではありません。私のように運動を取り入れるでもいいし、不安を感じた時に自分の呼吸や感覚に集中するマインドフルネスもいいし、程度によっては病院に相談してお薬を飲むのもいいでしょう。私たちが全員違うように、不眠の理由もさまざま、その人に効果がある方法もさまざまです。大切なのは、自分の体や心と相談することだと思います。自分にとっては何が気持ちがいいのか、どうすることが自分に向いているのか。あなたの体と心と伴走できるのは、最終的にあなたしかいません。その体と心を置いてきぼりにしたり、逆に突っ走られることのないよう、互いに相談し、時には休みながら、人生という長いコースをゆっくりと走って行ってください。
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